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「おい、お前さ。さっきの――」

「あれは、嘘とかじゃねーから」


卒業式からの帰り道。

佐久間はしつこく何度も同じことを訊ねてきた。

でも何度訊かれても俺の答えは変わらない。


佐久間の気持ちには、薄々気付いていた。

最近は、それが特に顕著だった。

俺の親友であり、ライバル。

佐久間のことは認めているけれど、カイだけはどうしても譲りたくなかった。


「なあ、望月」

「ん?」

「お前、これからどーすんの」