「あ─、まじだりぃ」



曲がり角を曲がった時だった。







「………あ」




皆瀬彩だ。

てかさ、
どれだけ俺見てんだよ。




「何見てんの」


歩いていた足を止めて、俺は皆瀬彩を見下ろした。




「…へ!?」

何だよ。

「見てませんけど…」


コイツ何言ってんの。笑



「ぜって―見てた
ていうかさぁ……」

あまりにも可愛いかったから
俺はとんでもない行動に出てしまった。


「…!!!??」



何壁に押し付けてんだよ・・俺。


でも、
慌てっぷりが可愛いかったから
俺はそのまま離さなかった。