そして今日、
あの女の名前を知ったわけ。









「拓!今日俺、百合と帰るわっ」

「おう、じゃあな」






拓が離れて行った時だった・・・・



『『きゃ―!!!拓ぅぅう!!!』』



「っげ」



女たちに囲まれた。



「ね─ぇ、一緒に帰ろお─よお」

その声キモいし。

「まじ拓カッコイイ~」

だから何だよ。





「お前らうっさい


   散れ」



皆が一瞬にして固まる。


でも・・・・



「んもぉ
拓のその性格には慣れたのぉ!」

「私Mだしぃ♪」




あぁ・・・・
もう嫌だ・・・・

まじ散れよ。






その時俺は、
彩が俺を見ていたことに気付いていなかった。