うわぁ、すごく大きな家だなぁ...
庭も花がたくさん咲いてる! 

こんな広い家に私が住んで大丈夫かな?


「ねぇ、俺の家に何か用?」

「えっ?」
後ろを振り向くと男嫌いな私が見惚れてしまうようなイケメンがいた。


「なぁ、そこ俺の家なんだけど?」 

まさか、この人が?

「小笠原大志さんですか...?」
私は恵美さんから聞いていた名前を口にした。


「そうだけど?って何で俺の名前知ってるの?」
何で知ってるのか分からない、といった顔をした彼。


「恵美さんから聞いたんです」

「俺の母さんから?」
と言いながら私の荷物に目を向けた大志さん。


「あ~、そういうこと?お前が俺の家に来るやつか!」