「すいません、麗子さん」 「ううん、久しぶりね。真理の方からお誘いなんて」 麗子さんは、綺麗な細い指でロンググラスの雫をすくいながら、チラッと私の顔を覗いた。 「ちょっと、聞いてほしくて」 「また、恵梨ちゃんのこと」 「え?」 「眉間に皺がよってる!そんな難しい顔しないの」 「麗子さんは、何でもお見通しなんですね」