「ま‥千明なら誤魔化すだろうなと思って、弓道部で体育祭実行委員をやってた先輩に聞いたよ。」

樹生くんはそこまで言うと千明くんの耳もとで何かを言っていた。

すると千明くんの顔は赤くなった。

「花音も気になるよね?千明が何を借りたのか。」

樹生くんがいたずらぽく笑う。

「う‥うん。気になる‥。」

そう言うと千明くんは諦めたようにうなずいた。

「わかったよ。ちゃんと言うよ‥。俺としては秘密にしておきたかったんだけど‥。」

「まぁ、いいじゃない!減るもんじゃないし!」

結ちゃんはノリノリでそんなことを言った。

すると千明くんは私の目を見て真剣な顔で言った。

「俺の紙に書いてあったのは‥好きな人‥だったんだ。」



「‥‥‥‥えっ!?」

またまたびっくりしすぎて何も言えなかった私。

今日はとても驚くことが多い日だなとつくづく思った。

これって、もしかして‥‥

「だから俺は、俺の好きな人は花音しかいないと思ったんだ。ずっと前から花音のこと好きだった。気になってたんだ!もっと花音のこと知りたいて思った。‥俺と付き合って下さい。」

告白だった‥。


私はどう返事したらいいんだろう?

何もかもが初めてでどうしたらいいか戸惑っています‥。