「だって橋村さん、保健委員でしょ?ついてきて‥。」
「わ‥わかった。」
「ありがとう。」
結ちゃんを見ると複雑な表情をしていた。
私は気になりつつも樹生くんと一緒に保健室に向かった。
得点板が倒れてたところにはたくさんの人だかりができていて、先生もその周りに集まっていた。
その中には笹川くんの姿もあってその目は私と樹生くんを見ていた。
花音と千明
「痛!?あの‥もう少し優しくお願いします‥。」
樹生くんは弱々しく保健の先生に言った。
「何、言ってるのよ。男の子でしょう?男の子ならもう少ししゃんとしなさい!しゃんと!」
そう言って先生は大量の消毒液をかけた。
「い‥痛い!!痛い!しみます‥。」
さすがに痛がる樹生くんを見て憐れになってきた私。
「あらっ?ガーゼが‥。ちょっと待ってね!今、ガーゼがないから倉庫にとってくるわね。」
行きかける先生を樹生くんは呼び止める。
「先生。もう大丈夫ですよ。ガーゼがなくても‥」
「ダメ!ばい菌が入ったらどうするの?今、とってくるから待ってなさい。」
そう言うと行ってしまった。2人きりになってしまった保健室。
「さっきは‥助けてくれてありがとうね。」
私は樹生くんの目の前でお礼を言った。
「‥たいしたことじゃないよ。それよりも怪我がなくてよかった。」
樹生くんは前とは違ってとても優しい声で言った。
「怪我をしなかったのは樹生くんが助けてくれたおかげだよ。本当にありがとう!」
私は自分の最大の感謝を伝えた。
すると‥
「‥橋村、前はあんなこと言ってごめん。」
「えっ!?」
驚く私。
「俺、何も知らずに橋村のことを悪く言って後悔しているんだ。謝りたかったんだけど‥謝るタイミングがなくて‥。」
「‥もう、いいよ。気にしないで。私も気にしないことにしたから。」
「許してくれてありがとう。また、結たちと同じように接してもらえるかな?」
「もちろん!樹生くんは友達だもん!」
「友達‥。いい響きだね。じゃあ、今日から花音も友達だ。よろしく花音。」
「こちらこそよろしくね樹生くん!」
あの時が嘘のように私と樹生くんは仲良くなった。
私と樹生くんは2人一緒に保健室を出た。
すると廊下では結ちゃんが待っていた。
「あっ‥結ちゃん。私、先に戻ってるね。」
私は結ちゃんからただならぬ気配を感じてその場から身をひくことにした。
空はすでに茜色にそまりつつあった。
私が教室まで行ったとき、一人だけ教室に残っている人がいた。その人物は‥
「笹川くん?」
声に振り向いた人物は笹川くんだった。
「やっぱり笹川くんだったね。今日はお疲れ様。笹川くんいつも早く帰るのに今日はどうしたの?」
「わ‥わかった。」
「ありがとう。」
結ちゃんを見ると複雑な表情をしていた。
私は気になりつつも樹生くんと一緒に保健室に向かった。
得点板が倒れてたところにはたくさんの人だかりができていて、先生もその周りに集まっていた。
その中には笹川くんの姿もあってその目は私と樹生くんを見ていた。
花音と千明
「痛!?あの‥もう少し優しくお願いします‥。」
樹生くんは弱々しく保健の先生に言った。
「何、言ってるのよ。男の子でしょう?男の子ならもう少ししゃんとしなさい!しゃんと!」
そう言って先生は大量の消毒液をかけた。
「い‥痛い!!痛い!しみます‥。」
さすがに痛がる樹生くんを見て憐れになってきた私。
「あらっ?ガーゼが‥。ちょっと待ってね!今、ガーゼがないから倉庫にとってくるわね。」
行きかける先生を樹生くんは呼び止める。
「先生。もう大丈夫ですよ。ガーゼがなくても‥」
「ダメ!ばい菌が入ったらどうするの?今、とってくるから待ってなさい。」
そう言うと行ってしまった。2人きりになってしまった保健室。
「さっきは‥助けてくれてありがとうね。」
私は樹生くんの目の前でお礼を言った。
「‥たいしたことじゃないよ。それよりも怪我がなくてよかった。」
樹生くんは前とは違ってとても優しい声で言った。
「怪我をしなかったのは樹生くんが助けてくれたおかげだよ。本当にありがとう!」
私は自分の最大の感謝を伝えた。
すると‥
「‥橋村、前はあんなこと言ってごめん。」
「えっ!?」
驚く私。
「俺、何も知らずに橋村のことを悪く言って後悔しているんだ。謝りたかったんだけど‥謝るタイミングがなくて‥。」
「‥もう、いいよ。気にしないで。私も気にしないことにしたから。」
「許してくれてありがとう。また、結たちと同じように接してもらえるかな?」
「もちろん!樹生くんは友達だもん!」
「友達‥。いい響きだね。じゃあ、今日から花音も友達だ。よろしく花音。」
「こちらこそよろしくね樹生くん!」
あの時が嘘のように私と樹生くんは仲良くなった。
私と樹生くんは2人一緒に保健室を出た。
すると廊下では結ちゃんが待っていた。
「あっ‥結ちゃん。私、先に戻ってるね。」
私は結ちゃんからただならぬ気配を感じてその場から身をひくことにした。
空はすでに茜色にそまりつつあった。
私が教室まで行ったとき、一人だけ教室に残っている人がいた。その人物は‥
「笹川くん?」
声に振り向いた人物は笹川くんだった。
「やっぱり笹川くんだったね。今日はお疲れ様。笹川くんいつも早く帰るのに今日はどうしたの?」