笹川くんが紙をひろい中身を見ている。借り物なので何かを借りなければいけない。
みんなが動いているなか笹川くんだけが止まっていた。
「あいつ何やってるんだろう?」
「どうしたんだろうね?」
結ちゃんと二人でそんなことを話していると、動き出した笹川くんが私達の方に走ってきた。
私達2人の前で止まると‥。
「結、橋村ちょっと借りるぞ!」
そう言うなり、笹川くんは私の腕を掴んでグラウンドの方に連れていった。
「えっ!?ちょっ‥ちょっと待って!笹川くん!」
私は笹川くんにゴールまで連れていかれてしまった。
係の人‥ていうか先輩に借り物の名前が書かれた紙を渡すと、それを確認するかのように先輩は笹川くんと私を見比べていた。
そしてニヤニヤ笑っていた。
「行くぞ!」
ぶきっらぼうに言う笹川くんの顔は熱があると思ってしまうほど真っ赤だった。
私はその借り物の内容が何だったのか分からないままだった。しかも私の腕はずっと掴まれたままで‥。
「花音ー!お疲れー!」
しばらく歩いていると前から結ちゃんがやって来た。
「結ちゃん!」
私は掴まれている腕をほどき、結ちゃん
に駆け寄った。
「花音、大丈夫だった?千明になにもされてない?」
そこまで結ちゃんが言ったときずっと黙っていた笹川くんが口を開いた。
「心外だなー。俺があんな短時間で手を出せるはずがないだろう。」
「いや、あんたはいつ手を出してもおかしくないよ。」
真顔で返す結ちゃん。
笹川くんを見るといつもより顔が赤いように感じた。それに私と目線が合わない。どうしたんだろう‥。
「あっ‥俺、向こうに用事があったんだった。じゃあなお前ら。」
なぜか棒読みで行ってしまった笹川くん。
本当にどうしたんだろう?
みんなが動いているなか笹川くんだけが止まっていた。
「あいつ何やってるんだろう?」
「どうしたんだろうね?」
結ちゃんと二人でそんなことを話していると、動き出した笹川くんが私達の方に走ってきた。
私達2人の前で止まると‥。
「結、橋村ちょっと借りるぞ!」
そう言うなり、笹川くんは私の腕を掴んでグラウンドの方に連れていった。
「えっ!?ちょっ‥ちょっと待って!笹川くん!」
私は笹川くんにゴールまで連れていかれてしまった。
係の人‥ていうか先輩に借り物の名前が書かれた紙を渡すと、それを確認するかのように先輩は笹川くんと私を見比べていた。
そしてニヤニヤ笑っていた。
「行くぞ!」
ぶきっらぼうに言う笹川くんの顔は熱があると思ってしまうほど真っ赤だった。
私はその借り物の内容が何だったのか分からないままだった。しかも私の腕はずっと掴まれたままで‥。
「花音ー!お疲れー!」
しばらく歩いていると前から結ちゃんがやって来た。
「結ちゃん!」
私は掴まれている腕をほどき、結ちゃん
に駆け寄った。
「花音、大丈夫だった?千明になにもされてない?」
そこまで結ちゃんが言ったときずっと黙っていた笹川くんが口を開いた。
「心外だなー。俺があんな短時間で手を出せるはずがないだろう。」
「いや、あんたはいつ手を出してもおかしくないよ。」
真顔で返す結ちゃん。
笹川くんを見るといつもより顔が赤いように感じた。それに私と目線が合わない。どうしたんだろう‥。
「あっ‥俺、向こうに用事があったんだった。じゃあなお前ら。」
なぜか棒読みで行ってしまった笹川くん。
本当にどうしたんだろう?