幼い頃も姉にベッタリでは無かったから自然の事だけど。


家族内での温度差みたいなものが多少なりともあって。







嫌いでは無いけど、家族だからってすごく好きなんてことも無い。


それが普通といえば普通だけど、疎外感に似たものを感じてしまう。







対して姉の方は忙しそうにしてる様で、元々そんなこと気になるのは私だけなのだろう。



そんな些細なことにすら、過剰に考え過ぎてしまうのは私の癖で。










人との距離がいまいち詰められなくてどれだけ踏み込んでいいか、悩むこともたくさんあった。



相性ばかりじゃないとわかっているけど、どうにも仕様がわからなくて。








きっと姉ほど人付き合いに器用であれば、ほどほどの距離を詰められたのだろう。

無知な頃は、もっとずけずけと簡単に踏み込めた筈だ。



周りや私の仲の良い姉妹像はとっくに古い。








他人みたく深く考えずに、ぶつかるのなら分かり合えるのだろうか?

いっそ、姉妹なんだから遠慮する必要は無いんじゃないか?





じゃあ、まるで。

姉に言いたい事、思ってる事すべて、まとまっているみたいじゃないか。






真っ先に浮かぶものも何一つとして無いのに、今更言う事もない。


簡単じゃなくなれば無くなるほど、思考がぐるぐるとついて回って鬱陶しい。








結局はいつもの私で、行動で、言動で。...と落ち着いてしまうのだ。


考えても意味は無いし、考えたところでそれは本当に変えても良いものなのだろうか?





この距離感でも上手く暮らせていたのに。それでもって元々不便はない筈なのに。