【最っ低!!
心の底では私の事、笑っていたんでしょう?】
叫ぶようにそう言い放てば、彼女は瞳を揺らして動揺する。
溢すように気持ちが、拒絶の言葉が口より先に溢れていく。
駄目だ、これ以上は言ってはいけない。
もう元に戻れなくなる。
元に?もともとの友達に?
最初から、彼女はそう思っていなかったじゃないか。
一方的な友達だったじゃないか。
元に戻るどころか、どっちにしろただの同級生じゃないか。
【どうしようもない馬鹿だって、見下してたんでしょう!?
私が友達だって言った時も、頷きながら馬鹿にしていたんでしょう!】
何も言わない彼女。
地面に向けられていた視線が私を捉え、さらに私の感情を刺激する。
脳裏に浮かぶ、私を笑う姿。
気持ち悪くて、気持ち悪くて。
【裏切るなんて...思ってないか。
最初からどうでもよかったんだろうね、私なんか。
友達とすら思ってなかったんだ、どうなろうと関係ないよね】
こんなにヒトを憎いと思ったことがない。
数時間前まで笑いかけていた知人に、
こんな言葉を平気でかけてしまえるのだと。
怖くて怖くて、たまらない。
数分前まで悲しみしか無かったのに、もうなんとも思わなくなる。
嗚呼、その程度の友情だった言われているよう。
言えてしまうのだから、
それで落ち着くのだから終わってしまったんだ_______________。