どうしようもないから、向かうしかない。
本は読まないで、勉強している振りしていればいいし。
家に帰っても勉強をする気になれないから、丁度良かったかもしれない。
(そういう事にしておこう)
半ば強引にポジティブになりながら、速度をあげて歩く。
あれ、こっちであってるっけ。なんて思いながら進む。
冗談抜きで寄ったことがない。
流石に通りがかった事は何度かあるから覚えてると思っていた。
(通りがかったのに、行ってみようと思わたかったのも可笑しな話だけど)
そういえば、佳織の委員会が終わるのを待ってた時もこっち側でやっていたな。
図書館は、移動教室とかで利用する特別教室がまとまっている方にある。
委員会は授業でしか使わない様な基本、放課後でも空いている部屋を使う。
そんな事を考えてたら、扉がすぐ先に見えていた。