たくさん泣いた卒業式。


私を見守ってくれた校門に別れを告げ、そして出会う新しい校門。


真顔で硬直して迎える入学式。


そう思うのは私だけだとは思わない、思いたくない。


高校生になると入学式なんて軽く済ませるものだと反射的にわかっている。


しかし中学生の頃も同じだった。


中学生の時と同じように先生の話も聞かずこれからの楽しみを頭に思い浮かべ、君が代の口パクをするんだ。


早く帰って次の日は普通登校をしたい。


高校生なんだ。誰かと慕いあうことも夢の一部。


隣の子と一言も言葉を交わすことも出来ないことにモヤモヤを覚えながらも迎える日常。