私の朝は平凡だ。

朝起きて、顔を洗い、髪を整える。そこから、朝ごはんを食べ、学校へと向かう。

そう、特に変わったこともなく、特技もない。ふつーの女子高生だ。


今日も、平凡な朝食を済ませ学校へと向かう。










行く先々で、特に仲良くもないが話すような友達にちょくちょく出会い、挨拶を交わす。それから深く関わることもない。別に関わろうとも思わない。








学校に着き、教室へと向かう。
……はずなのだが今日は人が異常に多くなかなか進めない。
やっとの思いで教室に着き、ため息をつきながら前を向くと、こんな美少女見たことない。という程の美しい女の子がいた。





麻莉愛「綺麗……。(ボソッ)」


私もあんな容姿に産まれたらちょっとは違うのかな……などという、小さな嫉妬を渦巻いていると


?「クスッ…ありがとう。」


透き通るような綺麗な声が聞こえた。


麻莉愛「ふぇ…?!え……?!」

いつの間に来たのか、その子は私の前に立っており、こちらをニコニコしながら見ている。



?「クスクス…貴方声に出してたわよ。」


麻莉愛「あ…あ、すみません。」


私は声に出してた恥ずかしさよりも、その子の笑った顔に惹かれた。



?「私の名前は、浅賀葵。よろしくね(ニコッ…」



麻莉愛「ふぁ、えと…わたしの名前は安藤麻莉愛です!い、一応写真部に入部しておりましゅ……!あ、噛んじゃった。」



葵「ふふ、可愛いのね。これから、クラスメイトとしてよろしくね」








手を伸ばされ、私はそれにおずおず答えるように手を握る。
その時の彼女の一瞬妖艶のような笑みを私は忘れない。















蜘蛛のように絡めとった゛エサ゛は逃さなさい。
彼女はまるでワタシを毒蜘蛛のようにゆっくり…………少しずつ……
























落としていく……。