「言っとくけど、いくらイケメンに言われたって私は授業なんて行かないんだからね。てかあんた、どこからここまで登ってきたの。」

私は少し早口で言った。

「俺が君を連れていくのは授業じゃないよ。」

どこから登ってきたの、っていう質問には答えないのね。

「じゃあどこに連れてくの。」

信条陸は少し黙ってから答えた。

「君が本来行かなきゃいけない場所。」