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「う~ん……」
4限目の休み時間。今いる場所は魁の近く。
とは言っても、魁は気付いてない。
理由は、もちろん明菜との会話に夢中になってるから。
ダブルデートのこと話そうと思ったけど、なぜだか今日は毎時間の休み時間2人一緒にいる。
今は廊下で楽しそうに話してるし。
唯一2人きりになれる朝の登校も、残念ながら魁の遅刻でなれなくて話せなかったし。
だから休み時間を狙おうと思ったんだけど、魁と明菜の話しが終わりそうにない。
……困ったな。これじゃあ今日も言えなさそう。
壁に隠れてタイミングを見計らっているものの、なかなか現れない。
無理だなぁ。また彩葉に言い訳しなきゃ。
そう思って帰ろうとした時……
「あ、電話だ。ちょっとごめんね魁くん」
スマホを持ってどこかへ走っていく明菜。