……イライラする。その会話のやりとりはまるで恋人同士。
一体何しに来たの?って思う。
明菜は最もムカつくけど、魁もムカつく。
嫉妬ってやつかな……
魁は明菜のことが好きなんだから、何も言えないけど。
魁がいなくなると、決まって明菜は私を見て冷たく笑う。
まるで自慢するかのように。
私は気にしないフリをして明菜から目をそらした。
「ねぇ……なんか元気なかったんじゃない?」
「私も思った。魁くんだよね?」
ずっと眉間に皺を寄せたままの逢織と瞳。
「確かに、ちょっと違ったわね」
彩葉も気付いてる。
私もそう思ったし……
「何かあったのかな?」
ビクッと私の体が反応した。
何で……私とはきっと無関係なはずなのに。
でも、明菜は機嫌よさそうだったし。
ってことはやっぱり、昨日のこと……?