次の日も、また次の日も。
意識しだすと彼女は週4の頻度でこの繁華街を通っていた。
いつしか彼女を見つけて見送るのが俺の日課になっていた。
ある日は明るい足取りで歩いていき
ある日はまた泣きそうな表情でとぼとぼと歩いて
またある日は商店で何かを購入して満足そうに去っていく。
見ていて飽きなかった。
いない日にはこっちの気分がそわそわするくらい。
もっと、もっと近くであいつの顔が見たい。話したい。
声が聴きたい。
笑う顔が見たい。
そんな思いを抱き始めながら、時間だけ無駄に過ぎていった。
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