彼らは街中でもやはり目立っていた。
今日のメンツは隼人くんを入れて4人と、前に見かけていたより少人数だったけど
そのビジュアルは、たやすく素通りできないくらいレベルが高い。しかも全員。
その中でも隼人くんは一番人目を惹くかっこよさだ。
尾行しているからよくわかるけど、通り過ぎる女の子たちが必ずと言っていいほど隼人くんのほうを振り返る。
私はなにか落ち着かない気持ちを胸に抑え込みながら、ゆっこに続いて彼らを追う。
「ほんと、ヤンキーと変わりないチャラつきさだね」
ゆっこはまんべんなく一人一人の行動を見つめながらつぶやく。
確かにチャラい…。
彼らのうち2人くらいは女の子に自由に声をかけまくってるし、声もでかくて離れてても会話が聞こえたりする。
そんななかでも隼人くんは静かなほうだなぁ…。
一見彼だけみんなと違うような感じがするけど、彼らはみな隼人くんに親し気に話しかけている。
それを隼人くんは聞いて、楽しそうに
私といる時とはまた違った表情をする。