「隼人くん、友達といるときはあんな感じなんだ…」


思わずじっくりと見つめてしまっていると、横からゆっこに門の影に引っ張り込まれる。



「これから尾行するんだから、隠れるよ」


「びっ…え!?」


なにを言い出すんだこの子ッ。


「ちょ、それストーカーなん…」


「いいから。放課後の動向こそ、彼の本性がわかる絶好の機会なんだから」


「バレたら私達立場ないよ!?」


「趣向を探るため! あたしだってこれは苦渋の選択なのよ」


ぜんっぜん苦渋してるそぶりなかったんだけど…。


そうこういってる間に彼ら一軍は私たちに気づきもせずに去って行く。


「あ、もう向こう行った!さ、追うよ。フハハ、楽しくなってきた!」


「ちょっとゆっこってばー…!」


他人事をいいことに楽しんでるなーー…!