「ていうかさ、麻由は断固として付き合ってるって認めないけど、もう告白されたんでしょ?普通に付き合ってるのとおんなじじゃん」


ゆっこの指摘に、私は隼人くんの言葉を思い出してみる。



確かに『俺がもらう』とか『他のやつと付き合うな』とか


なんだかすごい言葉を連発してたけど……




「……好きとは言われてないもん」



そう、ストレートな告白は実際受けてないのだ。




「照れてただけじゃない? んー、まぁそういう性格でもなさそうだけど」


ゆっこの意味深な言い方に私は首をひねる。



「どういうこと?」



「ホラ、麻由の気持ちもあるからさ。自分だけ勝手に話進めるのもどうかと思ったんじゃないの? ていっても、こっちは告白してくれてもなんら問題なかったけどねぇ」


「…………」


頬杖をつきながらにやにやした顔で私をみてくるゆっこに、じわじわと顔が赤くなっていく。