龍「なあ、彰。やっぱサラダとチーズシェアハピしようぜ」


侑介「まだ諦めてねーのかよ…」


彰「しょうがねえなあ、じゃあ一本だけな」


龍「マジ!?さんきゅー!」


(といってちゃっかり3本サラダを拝借する龍)


彰「おいコラ、誰が3本っつったよ」


龍「イヤ、冗談冗談…」


侑介「お前らなぁ、喧嘩しねえとやってけねーのかほんと」


唯子「…篠原くんはちなみに藤崎くんと喧嘩したことないの?」


侑介「めちゃめちゃあるよ? 幼馴染だし、小さい頃は俺と性格が噛み合わなくて言い合いになったことなんてたくさんある」


彰「あぁ、隼人は無口で侑介はうるせえもんな」


侑介「そうなんだよ、だから喧嘩の時もちょっと特殊でさ。俺は口がでてあいつは足がでるんだぜ」


唯子「あーあ、男って野蛮!」


侑介「喋るのが面倒だから強硬手段しかしてこないんだよ、あれには毎回振り回されてたね。おればっか口で罵倒してて、そのうち俺も喋るのが面倒になってお互い殴り合いになる」


唯子「それいくつの話?」


侑介「小学後半あたりまでかな、殴り合ってるうちに「こいつはこういうやつなんだ」って俺が割り切った。隼人もいちいち喧嘩するのが面倒になってたみたいで、向こうから仕掛けてくることもなくなったな」


龍「へえ~、お前らでも喧嘩してたのか」


侑介「彰と龍はしょっちゅうだろ?」


彰「まあな、でもたぶん喧嘩して俺たちの仲は保ってる気がする」


唯子「仲いいのね、お互いが。そういうのって青春だよねえ、麻由と藤崎くんは喧嘩とかしちゃわないか心配だわ。今すれ違いが起きると傷が深くなる危険あるんじゃないかな」


龍「そこらへんは割と心配する必要ないと思うぜ、唯子ちゃん」


彰・侑介「うんうん」


唯子「? なんでよ?今ってカップルにとって不安定な時期でもあるじゃない。とくに藤崎くんなんて女にモテまくってるし、麻由も我慢しちゃうとこあるもの」


彰「大丈夫だよ、隼人はああ見えて麻由ちゃん以外眼中にもないから。他の女なんて存在も消えてるだろうし」


龍「ゾッコンだよ、ゾッコン!」


唯子「あれまぁ…」


侑介「たとえ喧嘩したとしてもあの二人なら平気だろ。隼人は麻由ちゃん以外になくて、麻由ちゃんもまためっちゃいい子だからあの子意外に隼人の世話は勤まんないと思うね。割と我が儘だったりするんだぜ、隼人は」


唯子「それを違和感なくお互い一緒にいられてるってことは、やっぱ相性いいのね~」


侑介「まーほんとにあぶねえなって時は俺らがちょいと手かしてやるさ。な?」


龍「おうよ」


彰「だな」