「悠真が出した答えなら、後悔しないでしょ?私は、それが一番いいと思う」
悠真の後悔をこれ以上増やしたくない。
この答えが私の後悔になったとしても、私は構わない。
「う~ん。そっか……」
「そうだよ」
もう一度答えると、悠真はなぜか困ったような顔をした。
月が雲に隠れて、教室に闇がこもる。悠真は何かを考えているようで、ずっとぼんやりとしていた。
「じゃあ……考えとく。ゲームが終わるまでに、俺なりの答えを見つけるよ」
その笑顔を見るだけで、泣きそうになった。……彼にはもう、好きな人がいる。
それだけのこと、なのに。
彼の背中がとても遠くに行ってしまった気がして、心の奥がモヤモヤしていた。