「っと……ここまでだ。これ以上は、俺も知らない。主催者側の情報だからな」



一通り喋り終えた悠真が、疲れたと言った風にひとつ息を吹く。




「うん。ありがとね、波瀬くん」




朱美に言われて、照れ臭そうにそっぽを向く悠真。




「お、俺だって…………本当は早く言いたかったんだし。礼を言うのはこっちの方だ」




そうなのかな?


悠真がみんなに話してくれたことが、私はすごく嬉しいと思う。





轍が言った。



「じゃあ、時間も結構余ってるけどさ……これからどうする?」




秒針の音が時間を進めていくなか、悠真がぼさっと独り言のように呟いた。






「のんびりしたいしなぁ。星でも見るか」