「全部だよ……!全部が上手く行きすぎて、皆が笑いすぎて、優しすぎて……でも、俺には辛くて。


欠点がないぐらい最悪で、最高のチームだったじゃねぇかっ……!」





半分涙声で、悠真は顔を歪ませた。




私は悠真に近付くと、優しく背中に手を回して、抱き締めた。



あの時悠真が───傍にいると言ってくれたときの、ように。






「裏切りたくなくて……っ、強がって……隠して。……俺は結局、そのせいで……皆の仲を壊したんだ……っ」




そんなことはない。



いつだって、悠真がいてくれたら、……そう言ってあげたくても、出来ない。



きっと私の言葉は、もう、悠真を傷付ける道具でしかない。




「お前らなんか……本当に、大っ嫌いだ……っ。もう、辛くて……どうしていいか、分かんねぇんだよ……」