「悠真……」




近付こうとすると、それを察したのか、悠真は冷たく言い放った。




「来るな……。放っておいてくれ……」




明らかにいつもとは違う口調に、思わず私も、胸が苦しくなった。




「そうしたいけど……出来ない」




俯きながら言うと、悠真はうんともすんとも返さずに、黙っていた。





悠真……私、言いたいことならいくらでもあるんだよ。



また一緒に、誰かを説得しに行きたいとか。



夜ご飯は食べてないから、皆で好きなものを頼んだりとか。



汐見さんに、自己紹介したりだとか。




やりたいことも。

君となら出来ることも、あったんだよ。