そう言って、「ケケケッ」と、わざとらしく笑う、その声。
明らかにボイスチェンジャーで変えている声。でも、そんな明るい声とは裏腹に、自分の心が引き込まれていくような、あの時の恐怖に襲われる。
唇は震えていて、心臓は今にも破裂しそうな勢いで、鼓動を打っている。
『いやぁ~、残念だね。なかなか皆、死んでくれないから、こっちも困るよ。
まあ、それもあるし、ゲームもそろそろ終盤だしね。君たちも疲れただろう?』
「……ふざけんな」
悠真の吐き捨てるような言葉が、私の耳にはしっかりと聞こえた。
「ふざけんなよッ!!お前、人を今まで散々殺しといて、ミニゲームって……!お前には、命の大切さが分からねぇのかッ!!」
朱美が、隣で肩を震わせて泣いていた。