「じゃあ、アタシも」



と言って、朱美に腕を引っ張られた。



直後、小さい悲鳴と共に、私の体はぐらりと揺れて、朱美に抱きしめられた。





「わ!ちょっ、朱美っ?どうしたの?」



「もう離しません!連帯責任!夏仍が責任を負うなら、アタシ達も全員負いまーす!」



「え?そ、そんなこと……別に……」






恥ずかしくて抜け出そうと必死になっていると、朱美が突然私の耳の隣で囁いた。







───「遠慮しないでよ。良いんだから。もっと、アタシたちを頼ってよ」





体が離れたときに見えた朱美の笑顔は、どこか寂しそうで、でも、嬉しそうだった。




「朱美……?」



どうして、そんなことを……