「お、俺が規則性見つけたんじゃねーから!責任は霧雨が持てよ!?」
「ええっ!?嫌!何でアタシなの!?」
私を挟んで、そんな会話が続く。
リーダーなんだから、悠真が責任もって行動するべきなんじゃ……とは言えそうになかった。
それを見ていた轍が、にしゃにしゃと笑う。
「ははっ。罪の擦(なす)り付け合いだな」
「じゃあ、やっぱり轍が……」
悠真はどうしても、自分が責任を取りたくないようだ。
「いやいや、リーダーが責任取れよ!」
次第には、轍に怒鳴られるハメに。
「あぁ……えぇ……」と意味のわからない言葉を発して、悠真が頭を抱える。