「そろそろ時間。皆、準備して」




朱美の言葉にハッとして、私達は耳をふさいだ。



心の中で唱えるゼロのカウントダウンと共に、爆発音が響く。



地面がゴオオオオッと唸るように揺れ、上からはパラパラと何かが落ちてきそうだった。



今のは、二階?それとも……




「行こう!美術室に」


「ほら、夏仍も轍も行くぞ!」



悠真がそう言って、立ち上がる。






『たった今、二階の二年三組がバクハツしました。死亡者はいません。


────引き続き、ゲームを行います』





良かった……誰も死ななかったんだ。



私も行こうと思ったとき、何やら後ろの方で、ドサッと何かが崩れた音がした。