「え~?だって、いじるの楽しいもん。」

女の子みたいな言い方をする、爽君に体が拒否反応を起こした。


「やめてやぁ。俺、そんなキモイ!?体震わして。」

え?態度に出てる!?

「え、あ・・ごめん?」


なぜか、謝るのに疑問系になってしまった。

「何や、それ。」


肩を震わしてる爽君。泣いてるんかな?もしかして。

「ね、ねぇ。」

と、恐る恐る肩に触れる。


「ククっ、あかん!!むっちゃおもろいねんけど。」


「はぁ!?何が?そんなんしに来たんやったら、帰って。」

一人でいじけた。だって、何か知らんけど人が心配したのに笑い出すねんもんっ



「ごめん、ごめん。」

目に涙を溜めながら、微笑む爽君。
不覚にもドキッとしてしまった。



「あ、そろそろ帰らな!!ごめん、ばいばい。」


そういうと、手を振って病室を出て行ってしまった。