「ばかっ、あ・・りえないし~」


ごめん、とつぶやく爽君。

うち、初めて会った人やのに何でこんなにも懐かしいの!?


「大丈夫?」

爽君の一言一言がうちの胸を揺らす。

何?この気持ち。分からへんし・・


「なぁ、爽君はうちのこといつから知ってんの!?」

やっとのことで、話せたうち。


「え?どしたん、いきなり。」

びっくりする爽君。

「何かな、うち記憶なくなってもうてん。でも、爽君のこと知ってる気がするねん。」


「さぁ~、どうかな?」


何ていいながら、口笛を鳴らす。

こいつ絶対、Sやん。


「もういいわっ」

そう言って、口を尖らせた。

「うそやん。本間、ばぁか」


なっ!?

何こいつ。今、ばかって言った?最悪~


振り向いたのと同時にまた、同じ感覚がした。


「ん~!?」