「なぁ、知ってるやんな。うちの好きな人。」
「うん、知ってるよ。」
今日話してたから当たり前やン、って思ってたら春が鼻をすする音がした。
「えぇ・・?どしたん?!!」
「ちー、信じてた。ずっと信じてたのにぃ・・」
涙声で、声がにごってる。
「うん、うちも春のこと信じてるで?」
「うそつきっだって、今日入学式のとき楽しそうに爽君と話してたやン。」
「え・・?」
「サイテー、ちー昔から男遊び多かったけどまさか人のんまでとるなんて。
信じらんない」
そう言い残して、走って家に帰った。
うちの心に残ったのは、男遊びって言葉。
だって、春知ってるやん。あのこと..