私は、急いで着替えを済ませ、帰宅の準備をした。


「もう帰んの?大丈夫かよ。」

「……この借りは返すから。」

「…借り…ね。んじゃコレでいいや。」


――グイッ


「へ?……んぅっ!」


それは一瞬の出来事だった。
コイツは簡単に私の唇を奪った。


「はっ…ぁ…」


身体の中から熱がこみ上げてくる。
何も考えられない。

こんなキス……初めて……。


「…ぁ…ふぅ」


呼吸の仕方がわからず徐々に苦しくなる。