涙が渇れそうなくらい思いっきり泣いて、落ち着いたあと、これまでの経緯を全て話した。
「それで泣いてたんだ?」
「うん……。」
「お前さ、いつも一人で抱え込みすぎじゃね?」
「え?」
「俺、いつもお前見てて思うんだよね。一人で悩んで、一人で解決しようとして。普段から結構無理してんじゃなねえの?」
「……っ」
「もっと気楽にやれよ。誰も何も言わないしさ。」
「……うん。」
誰も私のことなんてわかってくれないと思ってた。
いつも元気だねとか、強い人だねとか言われたら、そうしなきゃいけなくなる。だから、いつも自己解決して、自分を騙してきた。
こんなに私のこと理解してくれる人がいたなんて、……嬉しい。
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「話聞いてくれてありがと。大分楽になった。」
うっ…、なんか今更になって気恥ずかしい。
「そか。ならよかった。あっ、もうこんな時間かよ!戸締まりして帰るぞ!」
「あ、うん。」
意外と時間が過ぎてたことにびっくりした私も帰ろうと思い、
歩き出したその直後。
―クラッ
強烈な目眩に襲われた。
「おいっ!?しっかりしろ!」
アイツの声……。
聞いたらなぜかホッとして、私の意識は遠退いていった。