もう、私の目はなにも写してなくて。
ご飯も最後はいつ食べただろう。

あぁ、あの日常の朝ご飯か。
こんな隠れている自分がバカバカしくなってきて。
私は死を選択したんだと思う。
もう今日は何月何日かも分からないある日、もう日常ともなった、玄関のチャイムの音に反応して、腰を上げ、玄関のドアを開けた。
するとなにも写らない目に入ったのは、10人程の暴力団組員。
そして、家の前には5台ぐらいの黒塗りのいかにもな車。
そんなのを自嘲の笑みで見ていると、不意に頬に鈍い痛みが走った。
気付けば私は玄関先にいたはずなのに、廊下の方に吹っ飛ばされて。

続けざま、組員に蹴られ、殴られた。
もう気を失うと思ったら、組員達が道を作るように左右に別れた。
すると、その真中に黒スーツの男が歩いてくる。
あぁ、こいつにとどめ刺されるんだなとか思って笑みを浮かべていると、男は私に呟いた