目を開けると、私のベットの上にいた。
昨日私も寝てしまったみたいで、でもベットで寝た覚えはない。

昨日の事が夢だった事を信じて降りて行っても、夢ではなかった。
虚ろな目で、洗面所へ行き顔を洗うと目が覚めた。
リビングへ戻り片付けれるものは片付けようとすると、机の上に、なんにも汚れてない、紙が1枚置いてあった。
見ると、お姉ちゃんからの手紙で。

『美緒へ。
ごめんね、杏はお父さんの借金を返す為に、働く事にした。私の事は心配しないで。元気でね、私の大好きな妹へ。
杏より。』

「………………っっ私を独りにしないでっっっ……なんでっ……っあぁぁぁぁぁぁ」

しばらく独りで泣き崩れた後、手紙の横を見ると茶色い封筒があった。
封筒を手に取り、中を見ると1万円札が何枚か入っていた。
封筒には
『少ないけど、ごめんね。これで、生きて。』
の文字。
生きれる訳ないじゃん。こんなんで。
私にはお父さん、お母さん、お姉ちゃんがいないと生きれないのに。