リビングのドアを開けるとここが俺の席って感じでソファに座ってて。
私に気付いた虎は持ってきた紙袋を私に渡しながら、
「もしかして龍まだ寝てる?」真面目な顔してそんな事聞いてくるから、
「?寝てるけどなんで?」
そう聞くと虎は苦笑いしながら
「龍ってさ、こんな時間まで寝てる事絶対ないんだよね。」そう続けた。
虎の言葉に時計を見ると、まだ9時だった。
私は内心9時でも十分早いと思ってしまう。
そんな私に構わない虎は
「龍がそんな早く起きると俺らも呼び出されるからゆっくり寝れない訳。」 そんな事を言う虎の目元を見ると真っ黒な隈があった。
心労お察しします。と心の中で虎に合掌していると、まだ哀れな虎の言葉が続く。
「美緒ちゃん、龍起こしてきてくれない?俺が寝室入ると沈められるし、寝起き機嫌悪いから沈められるし。」キッチンに向かっていった虎に「わかった。」そう返事すると、寝室に入る。
ベットの上には上半身裸の龍輝がまだ寝ていた。
私はベットに上がると龍輝に近づく。
龍輝の肩を揺すってもまだ起きない。それに苦笑いして強めに揺すると
「チッ、んだよ。」すんごく低い不機嫌な声が出てくる。
龍輝の切れ長の目が開かれ私を視界に入れる。