ついた繁華街を龍輝達と歩いていると、周りのの女の人達からの視線をすごく、受ける。
「龍輝様が女をつれて歩いてる。」
「なにあの女。どうせセフレだよね。」
「すぐに捨てられるよ。あんな女」
「龍輝様と不釣り合い。」
と次々と私に対する罵声が聞こえてきて、私は少し龍輝から離れて歩こうとすると、私を離さまいと私の腰に龍輝の逞しい腕が巻きついてきた。
そして龍輝が、
「お前は俺の女だ。堂々としてろ。」と言ってくれる。
でも、私は不安で。
「龍輝にとってそんなに私は価値があるの?」と聞くと、龍輝じゃなくて後ろで紅と歩いていた虎さんが私の隣に来て口を開く。
「ええ。もちろんですよ。一生結婚しないと言い張っていた龍輝様に一生を共にする方を手に入れたんですから。」
と、笑みを浮かべながら教えてくれた。
でも虎さんの目は笑ってなくて。周りにいる女の人達を汚い物を見るような目で見ている。
その目を見て、悪夢を思い出した。
「っはぁっ、はぁっ」と息が上がっていると、フワッと煙草のスパイシーな香りと香水の甘酸っぱい香りがして。気が付くと、龍輝に抱きしめられていた。
「っはぁ、ごめん。あの事を思い出してしまって、っ」と、途切れ途切れに私が言うと遮るように「もういい。喋らなくて。家に帰ろう」と、龍輝が言った言葉を最後に私は意識を手放した。