「俺の女なれ。そうすれば一生守ると誓う。」
そんな事を言った彼に私から出た言葉は

「は?」

何言ってるの、この人。頭が可笑しいんだろうか。
彼は、組を継ぐ大事な大事な人なんでしょ?
なのに、こんな普通のそこら辺にいる女に告白しちゃってるよ。
何の取り柄もない女に。

そんな事を考えてる私を他所に、また口を開いた。
「まぁ、拒否権はねぇがな。逃げるって言っても追いかけるし。」

なんか、若干ストーカー発言が出た気がする。
頭がごちゃごちゃで何も言わず考えていると、私の耳に彼の口が近づいてきた。
「なぁ、返事は?」
とか言い出す彼に苦笑いが出た。さっき拒否権はないって自分で言ったじゃん。
でも、この人なら本当に信じれそうというなんの根拠も無い考えが浮んできた。
私は彼の切れ長の目を見ながら、
「こんな薄汚れた女がいいの?」
「あぁ。お前は綺麗だ」
「なんの取り柄もない?」
「取り柄なんてなくていい。」
「まだ処女だけど?」
「それはいいな。開発しがいがありそうだ。」
「じゃあっ!「もういいだろ。」っっ」
私はきつく抱き締められていた。