面倒臭い部活も午前中で終わり、お腹を空かせて家に帰った。
しかし、私が見た家はいつもと同じ日常ではなくて、悪夢だった。
家に帰ると私が見たのは、割れた窓ガラス、破れたカーテン、そこらじゅうに散らばる割れた食器の破片。
そして所々に血が点々とついていた。
こんなの私の家じゃないと、信じれずにいると私の視界の隅で何かが動いた。
動いたものの方をみると、身体中痣だらけで、怯えた目で私を見ているお姉ちゃんだった。
急いでお姉ちゃんの方に駆け寄ると、お姉ちゃんは体をビクリと震わせた。
「お姉ちゃん!私がわかる?美緒だよ!」
そう言うとやっと私が分かったようで。
「…美緒?みおなの?
ねぇ!お父さんとお母さんがっっ!!!!」
そう言うと私の肩をつかんで前後に激しく揺らした。