俺が車に乗り込むと静かにドアが閉まった。
すると、無表情なヤツが運転席に乗るとエンジンをかけだした。
それに気付いた沈んでたヤツが飛び起きて慌てて助手席に乗り込んだ。

「お前、さっきのあんなパンチ程度になに沈んでんだ、クソが。」
と言ってやると

「龍輝ぃ〜、朝一番のパンチは効くのぉ〜」
なんてほざくから座席を蹴り上げてやった。

前に座ってる2人は俺の側近。
さっきからキモい事言ってる奴が、西条 虎。こいつは俺が拾った、犬。
無表情で運転してんのが、神崎 紅。神崎家は家系で代々、組の頭の側近をする事になっている。
こんなヤツらだけど、イザとなると、1人でも雑魚な組なら潰せるぐらい強えぇ。

そんな事を思っていると、本家に到着する。
本家の分厚い門が開くと、ズラりとならんだ組員たち。本家だから俺んとこの組員より、歳がいってる。

そんな奴らが

「「「「お疲れ様ですっっっ!!!」」」」
とかドでかい声で言うもんだか、虎に八つ当たりしとく。