その日以来私は本当に抜け殻のような日々を送っていた。
部屋に閉じこもり
外に出ようともせず
学校にもいかず
ただ夕暮くんのことを思い出しては涙が溢れていた。
そんなある日家に千穂が来てくれた。
「美歌…いきなりごめんね、本当はずっと渡そうか迷ってたんだ。
だけど、でも渡したらなにか変わることもあると思って。」
そんな意味深なことを言ってきたが千穂がなにをいっているのかさっぱりわからなかった。
きっとわかろうとしなかっただけなのかもしれない。
「なに?」
「実はね夕暮くんから手紙を預かってたの
もし美歌と本当によりが戻せなくて全く話せなくなった時
これを渡してほしいって言われてて」
その名前を聞いた途端に胸が跳ね上がった
「夕暮くん…から?」
「うん、だから受け取って」
「………うん。ありがとう。」
そう言ってとにかく夕暮くんからの手紙なら受け取ることにした
「それじゃあ、くる気になった学校にもきてね、いつでも待ってるから。ばいばい」
千穂はそのまま帰って行った
私は部屋に戻りその手紙を開けれずにいた