「う、うそでしょ!嫌だよ、矢島と同じ旅館なんて」


ほんとに嫌だ。

せっかく夕暮くんと付き合えて幸せなのに。

こんなやつと一緒に旅館なんて。


「なんだよ、そこまで嫌がることないだろ?

もう過去の話なんだし、とりあえず行こうぜ」



そう言って無理矢理旅館に連れてかれてしまった。


「ほんとにいやだ。」

「いいからいいから、風邪ひくだろう」


そのまま旅館の女将さんがでてきた

「何名様ですか?」


「2人です」


え、ちょっと、バラバラの部屋に…といいかけたところで


「部屋はビラバラでお願いします」


あ、一応やってくれるんだ。

そこだけは昔と変わったんだな

そう思っていた