彼は笑顔でクマちゃんの元に近づき
「まあ、停学処分はもう終わったしそろそろ学校にも顔だしたいなって思ってさ」
クマちゃんは驚きを隠せない様子でとにかく
彼の席を教えていた。
ん?まてよ?!
そういえばあたしの横って。
彼だった。
なんだか平和に過ごせる予感がしない。
とにかくなにもないといいのだけど。
そう思っていたのもつかの間。
「あんたなんて名前?」
突然横から声をかけられた。
私はとにかく答えることしかできずに
「北村…美歌…で…す。」
私にとっての彼の第一印象は
チャラい
怖い
関わりたくない
この3つしかなかった。
すると彼は
「ふーん。いい名前だな!俺の名前は夕暮拓人!よろしくな!まあ仲良くしてくれ!」
予想ハズレの答えが返ってきて
私はびっくりして言葉が出なかった。