「みーーかーーっ!!もうどこ行ってたの?!」
あれから私は後夜祭が始まると思い
とりあえず教室に戻ることにした
戻ってみると千穂が1番に駆けつけて心配そうに私に話しかけてくれた
「ごめん、千穂、ちょっと屋上に行ってた」
そう言ってなんとか笑顔を作って見せた
「…美歌、話してもらうからねなにがあったか」
やっぱり千穂には私に何かあったってことはお見通しみたいだ
「うん。話すよ」
千穂には今までのことをすべて話すしかない
そう思い
昨日時雨くんから抱きしめられたことや
今日夕暮くんから抱きしめられキスされたことを話した
でも過去の。あいつの話をすることだけはまだできなかった。
自分でも口にだして
そのことを話す勇気は出てこなかった。
ごめんね、千穂。
「そっかー。そんなことがあったのか、でもそれって美歌が途中で全部逃げてるから
最終的にお互いどうなるかわからないってことだよね?
夕暮くんなんで特に、言いかけて逃げてきちゃったんでしょ?」
「確かにそうなんだけどさ…」
「美歌は時雨くんからの告白はどうするの?」
「もちろん、断るよ。だって私が好きなのは夕暮くんだから…」
そう。夕暮くんとのことをどうにかする前に時雨くんとのことを
きっちり整理してこなきゃならない