でも、でも…!


今の私じゃ夕暮くんの言おうとしていた言葉を


聞くことができなかった


さっきまで起きたことに頭がついて行かず

最後まで聞くことなんてできなかった。

「夕暮くん…怒ってるかな。」


そんなことをつぶやきながら

私はその日の文化祭を


屋上でただ一人泣くことしかできず。


終わりを迎えた。