「ごめん!私1回教室戻るね、なんかちょっと疲れちゃったみたい…

さっきは本当にありがとう、じゃあね」

美歌!とゆう私の名前を呼ぶ夕暮くんの声を

聞かないふりをして私はただただ走って逃げた


逃げちゃったんだ。


夕暮くんの言葉を…言おうとしていたことをさえぎって

私は逃げたんだ。


その罪悪感だけが私の中に残っていた


走って走ってついた場所は

屋上だった


屋上なんて初めて来たかも。


と思いながら空を見上げた


とっても綺麗な

まるであの時夕暮くんとみた時のような


青空が広がっていた。


それを見ていたら視界が歪んで

頬に涙が伝っているのがわかった。


私泣いてるのかな。

なんの涙なんだろう。


夕暮くんの言葉をさえぎって逃げたことへの罪悪感の涙?


それとも


あいつに会ってしまってその恐怖での涙?


違う。


夕暮くんから逃げてしまったことへの涙だ。