そんな格好をしていてもすごくいいと思っている自分がいた


「美歌、すげえ似合ってるよ、アリスむっちゃいいな」

そう言って夕暮くんは私に笑いかけてくれた


「あ、ありがとう」


「夕暮くんもそのピエロすごく似合ってる」

私も夕暮くんに笑顔で返した


照れくさそうにありがとう
とゆう彼に


とことん好きだなと感じてしまう。


このままこーやって夕暮くんとずっと一緒に話していたい。

そう思うけどダメだよね。

私も自分の持ち場で待ってなきゃ!


「じゃあ夕暮くん、頑張ろうね」

名残惜しいけど。

手を振りながら夕暮くんとわかれた


「おう、頑張ろうな!」


彼の笑顔に見送られながら


自分の持ち場に戻った

はあ。しかし、図書室なんて人が見つけてくれるのだろうか


そんなことを思いながら静かに本を読んでいると


ガラガラっと教室が開く音がした