昨日のことが頭から離れないまま

次の日を迎えた

結局昨日はよくわからないまま

逃げてきてしまった。


ビックリしたというより


なんだか怖かった。


あの時のことを思い出してしまいそうで。



そんな曖昧な気持ちを抱えたまま


文化祭当日がやってきた


「みーーかっ!!!

おはよう!いよいよだね!頑張ろうね!」

朝から元気よく声をかけてくれる千穂

千穂の笑顔を見てると

なんだかこっちまで救われる気がした。


「うん!頑張ろうね!」


精一杯の笑顔で笑ったつもりだった


なのに顔は引きつっていたのか

千穂だったからなのか

私がなにかに悩んでいることを千穂はいち早く

気づいてくれた


「美歌?なにかあったの?」

いきなりの質問にどきっとした。


「なんにもないよ!」

ごめんね。今はなにも言えないんだ。


ごめん千穂。


「で、でも!」

と、言いかけたところで

放送がかかった