「北村さん?!大丈夫?!」

焦ったように顔を覗いてきた

「大丈夫!ごめんなさい、びっくりしちゃって…」


「そうだよね、いきなりごめんね!でも北村さんとは

なんだかすごく仲良しになれると思うんだ

だから友達にならないかな?」


正直に嬉しかった

友達になりたいと思っていた人が

今こうして私に

友達になろうって言ってくれている


それが嬉しくて

涙が溢れた


「北村さん?ごめんね、そんなに嫌だった?」

「ちがう、ちがうの、嬉しくて…私も

友達になりたいです…。」

「え、ほんと?!嬉しい!

じゃああたしのことは気軽に千穂って呼んで!」

そお微笑んで私に手を差し伸べてくれた

彼女に私は笑顔を向けた

「私のことも美歌って呼んでください!」

「おっけい、じゃあ美歌ね!」

千穂は私をぐいっと引っ張り立たせてくれた


そして

「あー、あと!敬語はなし!おかしいから!」


少し戸惑ったが

今から友達になろうとしている相手に敬語は確かに変だと思い


「わかった!じゃあこれからもよろしくね、千穂!」

そお言って笑いかけた